組織変革のマネジメント
2012.05.06
今月から4回にわたってビジネス香川さんに「組織変革のマネジメント」というタイトルで寄稿します.今回の寄稿は,ビジネス香川さんに香川大学ビジネススクールの教員が持ち回りで執筆している「目からうろこ!BK seminar」というコーナーです.
第1回目は「企業文化の影響力(前編)」がサブタイトルで,目に見えにくく影響力の大きい企業文化について取り上げています.
ネットでも読めるようになっていますのでご関心のある方はリンクをクリックして是非ご覧下さい.
内省とリーダーシップ「リーダーとならねばならぬ人へ」
2012.05.01
拙著「内省とリーダーシップ」が5月5日に白桃書房さんから発売されることになりました.
私の恩師である慶応義塾大学の高木晴夫先生から推薦文として「本書はリーダーとならねばならぬ人に贈る。そもそも人は経験も自信も十分でなくリーダーになる。では、どうすれば有効なリーダーとなるか。答えは『内省』である。自己を深く見つめる厳しい機会に人は内省し、根本的な解決策を創造し対話する人となる。リーダーたる所以である。」という文章を頂きました.本当に感謝で一杯です.
本書は,私自身がこれまでに行ってきた理論と実証研究をまとめたものですが,そこには書ききれなかったことを少々補足しておきたいと思います.本書で指摘している通り,リーダーシップに関する研究は,これまで人を動かすということに主眼が置かれてきました.しかし,私自身は,人が動くことはあくまでも結果に過ぎないと考えております.主体性を持った人間であれば,外から動かされることに抵抗するのが自然です.私自身は,相手と自分を「動かす側」と「動く側」として分離し,無理な力を相手に加えようとして自分自身がバランスを崩した経験がありますが,こういう経験は私以外の多くの方にとっても心当たりのあることかもしれません.相手を動かそうとして,そのことがいつの間にか目的化してしまうとこうしたアンバランスな状態が生じます.
内省を重視したリーダーシップは,これとは対照的に自分というものを大きく捉えます.そして,自分も相手もさらには世界も1つに捉え,自他非分離となりながら,内省と対話によって自然に生まれてくる「流れ」ともいうべき生成的な変化を促進するリーダーシップです.このようなリーダーシップは,自分と相手を「動かす側」と「動く側」として分離する視点をとらないため,相手を自分の手足や道具として捉える観点もそもそも持つ必要がありません.相手に対しては,敬意を持って接し,共に理想を探求し,共に目的を具現化する仲間として働くだけです.
再び私の経験なのですが,他人を動かそうと意識を他人に向けすぎると,視野が狭くなり,かえって全体が見えなくなってしまったということがありました.自分が見えなくなると,自分以外の人ばかりが問題に思えたり,自分以外の人が変わらなければならないと思いはじめます.そうすると狭い視野の中で他責的になり,頭だけでなく体にも力が入って柔軟性を欠いた状態になってしまいます.
他人の問題を追究するのではなく,他人の中に素晴らしい価値を認め,強みを引き出し,深いレベルから問題そのものを無くし,自然な流れとして理想に向かおうとするエネルギーが生まれてくるのが内省を重視したリーダーシップの真骨頂だと言えます.もちろん,これは問題を楽観したり無視することとは全く違います.自分と相手を1つに捉えようとする時,短絡的な犯人探しとは異なる見え方で問題が見えてくるのであり,むしろ問題に対しては深い探求が生まれます.
内省とリーダーシップに関してはいくらでも補足が長くなってしまいそうなので,今日はこの辺にしておきます.ご関心のある方は是非「内省とリーダーシップ」をお手に取ってみてください.感想もコチラからお待ちしております.
every.フライデー卒業
2012.04.02
3月30日の放送で、1年間務めさせて頂いたevery.フライデーのコメンテーターを卒業させていただきました(この素敵な番組は今後も続きます!)。
おかげさまでテレビでしか出来ないような貴重な経験や出会いを沢山させて頂きました。はじめはテレビの生放送という場の持つ緊張感に慣れないこともありましたが、スタッフの皆さんのおかげで楽しい思い出ばかりが残っています。出演の副産物として、どんな状況でもコメントを即興で考え、短くまとめて話すという普段は出来にくい思考の筋肉も少しは鍛えられた気がします。
every.フライデーは、金曜日の15時50分から16時55分の生放送番組で、ニュースやお天気、全国や地域の様々な情報をお伝えする情報番組です。1年前に新番組として放送が開始し、当初は視聴率もそこそこだったのですが、後半は視聴者の皆さんにご支持を頂いて同時間帯でもトップクラスの視聴率を頂戴する番組に成長しました。
なお、私から提案をさせて頂き、番組放送前の打合せでは、スタッフ全員で『チェックイン』といって、1人1分程度で今の気持ちや近況を紹介し合う場をほぼ毎回持たせてもらいました。スタッフの方々からは、チェックインを通じて、普段はあまりコミュニケーションが少ないスタッフとも意思疎通がしやすくなったと言って頂きました。現場には様々な役割分担があり、様々な年代の人がおり、社内外の様々な所属の人がいます。そういった垣根を越え、安心して話し合える場を共有したことは、現場に温かさや楽しさを増してくれたのではないかと思っています。
今、改めて振り返ると、この番組に出演させて頂いて私が得た最大の財産は、本当に素晴らしいスタッフの皆さんとの1つのチームとしての経験だったなと思います。皆さん本当にありがとうございました!またどこかでお会い出来ることを楽しみにしています。

放送が終わってスタッフの皆さんとの記念撮影☆
内省型リーダーシップ
2012.03.16
組織開発フォーラム2012
2012.03.15
3月14日と15日に日本能率協会主催で『組織開発フォーラム2012』が開催されました。
「組織開発」は、企業にとって古くて新しい、しかもとても重要なテーマです。90年代以降、特に人間観や組織観の変化、情報化社会の進展によって、組織のあり方も組織開発の考え方も大きく変わってきました。
同フォーラムにおいて、八木は「組織の未来と組織開発」というテーマでお話をさせていただきました。また、企業の事例発表のコーディネーターとしても2日間関わらせて頂きました。
組織開発において大切なことは、内省と対話です。個人の成長と関係性の深まりが組織力向上の鍵を握ります。ご発表頂いた先進的な企業事例もまさにその点において素晴らしい取り組みでした。
一方、組織開発という分野は、これまで国内で十分な注目を集めてきたとは言えない分野です。実際、経営学部や商学部を持つほとんどの大学や大学院で組織開発は科目として存在すらしていないのが現状です。今後、産官学がより深く連携して多くの叡智を共有し、組織開発が多くの大学や大学院で学べるように新たな流れを生み出していきたいと改めて思いました。
当日イベント概要はこちら↓
http://school.jma.or.jp/search/detail.php?seminer_no=2177&mmgn=3234
人材開発担当者はどうあるべきか?
2012.03.15
2012年4月23日に日本能率協会マネジメントセンターの主催で『 今、人材開発担当者はどうあるべきか?~変化し続ける世界と向き合い、未来をつくる~ 』というタイトルのセミナーが開催されます。
八木は人材教育で連載してきた「内省型リーダーシップ」をテーマに同連載の共著者である永井恒男さんと一緒に、内省とリーダーシップについて連載では語りきれなかった部分をお話しさせて頂きます。私たちが担当するセッションのタイトルは「内省型リーダーシップの実践ー人事が変われば、会社が変わる」です。
当日は一橋大学の守島基博先生もご一緒に参加者の皆さんとワールドカフェ形式で、探求を深めさせて頂く予定です。人材開発のあり方が大きく変わりつつある今、ご関心のある方は是非お運びください。
当日のイベント概要はコチラです↓
http://www.jmam.co.jp/productservice/jinzai/seminar/1265908_10864.html
ダイアローグBar京都
2012.03.15
3月6日にダイアローグBar京都にてお話をさせて頂きました。ダイアローグBarは、ゲストがお話をして、その後、ゲストの話に関連した話題でワールドカフェをするという形式の対話の場です。
【イベント概要】
http://positivelearning.seesaa.net/article/248429973.html

この日のファシリテーターは、西村 勇也 (NPO法人ミラツク代表理事/ダイアログBar 代表)さんと嘉村 賢州 (NPO場とつながりラボhome's vi 代表理事) さんのお二人。とっても温かくて素敵な場をつくってくれました。
普段関心を持って取り組んでいることを何でも好きに話してくださいという、うれしい投げかけを頂いたので、内省と対話という僕自身の研究テーマについてと、SV四国での取り組みなど色々とお話しさせていただきました。
内省と対話というテーマは抽象度が高い話なので、受け入れられるか気になりましたが、思いのほか盛り上がり、もっと聞きたいと言ってくださる方から終了後もいろいろとご質問やコメントを頂きました。会場の皆さんとのやりとりやワールドカフェもとても楽しく、あっという間の幸せなひとときでした。
皆さん、ありがとうございました。
当日の様子はこちらにツィッターのまとめとUSTREAMの録画があります。
フューチャーカレッジin高松
2012.03.12
もうすっかり去年の話になってしまいましたが、昨年12月18日にまちづくりのための対話型イベント「フューチャーカレッジin高松」を実施しました。こちらは高松冬のまつりの一環として丸1日かけて行われたものです。八木は高松冬のまつりを主催する実行委員会の方からご依頼を受けて、当日の企画とファシリテーションをさせて頂きました。地域のお祭りの一環としてまちづくりを目的とした対話の場が持たれたこと自体とても意義のあることだと思っています。
最近、香川県は「うどん県」として積極的にPRをしています。うどんはとても魅力的な地域の財産の1つですが、地域の未来を考える上でもっと大切で本質的な財産は「人」であり、人と人との「関係性」だと思います。今回のフューチャーカレッジin高松は、高松に住む私たちが自分たちの本質的な価値や素晴らしさ、そして誰もが互いを尊重し合える関係性、実現したい地域の未来について対話する、そんな場になりました。
具体的には、Appriciative Inquiry(AI)と呼ばれる手法を用いて、市民が互いにインタビューをしたり、そこから発見された互いの価値や素晴らしさ、未来のあり方をオブジェにしていったりしました。この他にも、ドラムサークル・ファシリテーターのTomtomさんをお招きしてドラムサークルを行ったり、学生達による高松市民へのインタビューVTRが発表されたりしました。
この場が本当に素晴らしかったのは、多様なバックグラウンドを持った方々が集って、普段は起こりえないような相互作用が起こり、地域の可能性が可視化されたことではないかと思います。高校生と大学生、高齢者、政治家、自治体職員、ビジネスマン、NPO職員、教育者、経営者、農家の方、マスコミ関係者、障がいのある方、無職の方、高松以外の地域から来られた方などなど、80数名の本当に多様なバックグラウンドの方々がいらっしゃいました。
いくつかの写真をご紹介します。
AIで互いにインタビューしている様子です。

美しい瀬戸内海が見える高松市大会議室が会場でした。

インタビューから明らかになった参加者の想いは、グループごとに何度もシェアされました。

ドラムサークルの様子(↓)。様々な楽器を用いた非言語による深い対話の時間。

皆で語り合った想いはカードとなって事前に準備した大木の絵に貼付けられました。根から幹の部分には私たちが大切にしたい価値観や想い、枝から葉にかけては実現したい未来のイメージが貼られています。なんだかとても実り豊かな感じに。

みんなで作ったオブジェ。実現したい未来のイメージを形にしてみました。

こうした場がひとつの機会となって、未来創造への新しい一歩につながるとしたら本当にうれしいことです。
今日は2011年の大震災から1年目の日。このブログは、震災でお亡くなりになった方々への祈りと地域コミュニティの大切さを改めて思いながら記しました。
しなやかに生きるための内省のススメ
2011.10.30
人材教育の11月号が発売になりました。

11月号には、野村総研の永井恒男さんとの共著で
編集部の方から、読者アンケートの結果、これまでの連載が大変ご好評を頂いていることを教えて頂き、永井さんとコラボレーション出来たことに対して改めて深い感慨を覚えました。私自身が大学院に籍を置いて、内省という深遠なテーマを研究テーマに選んだ頃、ほとんど先行研究もなく光が見えにくい手探り状態が長かったのですが、永井さんには何度も勇気をもらってきました。そんな永井さんと二人で「内省」についての議論をはじめて既に3年以上になるでしょうか。少しずつこれまでの努力が形になりはじめていることを感じます。
11月号の最終回はそんな永井さんとの対談。テーマは
祝ドラフト1位!松本竜也投手
2011.10.30
先日の西日本放送『every.フライデー』に、巨人からドラフト1位指名を受けた英明高校の松本竜也投手が緊急出演してくれました。松本投手にとって人生初のスタジオ生出演はevery.フライデーということで、出演交渉した番組プロデューサーはほんとにグッジョブ!でした。

それにしても松本投手は193センチということでデカイ!スタジオでとなりに座った荻野アナとは45センチの身長差。高校生にしてすごい存在感でした。存在感はすごい一方で、とってもおだやかで礼儀正しい好青年でもありました。
八木は実は大の巨人ファンということで、この日は番組のリハーサルから落ち着かず、松本投手が目の前に現れたときは興奮して何言ってるのかよくわからない状態に(笑)。本番中には松本投手が堂々と「巨人に行きます!」と宣言してくれて、もうスタジオにいながら感動にひたってしまいました。
地元のエースから巨人のエースへ。名実ともに日本を代表するようなビッグなピッチャーに成長してくれる予感がします。松本竜也投手、番組スタッフ一同応援してます!